2006年4月

                                                  過去の日記 2006/03


4月30日(日) 曇りのち雨 「ワクワクちゃん」
晴れていた空に雲がかかっていたと思ったら、午後には雨が落ちてきました。

今日も車に乗り、おなじみの電器屋さんへ。魅力的な家電製品が並んでいる電器屋さんは、しゅんが大好きな場所です。でも、あのボタンを押したい、こっちのふたを開けたいと、手がかかることかかること。ゆっくり商品の説明を聞くこともできなくて、いつもなかなか大変なのですが、今日はある物のおかげで助かりました。それはお店の方が「どうぞ」と下さったヘリウム風船です。飛んでいかない様に紐に小さな重しがついているので、手を離すとヒューッと床に落ちていくのがとても面白くて、しゅんは大受けです。次のお店に行った時も手放さず、さらに家に帰ってきてもずっと一緒に行動しています。

風船に書いてあったキャンペーンの文字から、「ワクワクちゃん」と名付けられたこの風船と一緒にトイレに行ったり、食事をしたり、片時も離さずペットの様に一緒に過ごしていました。「ワクワクちゃんにおトイレに行くのはこうやってするんだよと教えてあげる」と言いながらトイレに行き、聞こえてくる声をそーっと聞いていると、「ワクワクちゃん、ちょっとここで待っててね。ズボンはこうやって下げるんですよ。」「ほら、こうやっておしっこはするんですよ。」「上手にできたでしょっ?こうやってズボンをはくんですよ。」などと聞こえてきて、笑ってしまいました。お布団にも一緒に入り、私はしゅんとワクワクちゃんの2人に絵本を読みました(笑)。眠ってしまったしゅんの手には、風船の重しがちゃんと握られていたので、そっと手を開いて部屋の隅に移動させました。ずっと話していた「トラさん」のかわりに、このワクワクちゃんが来てくれて良かったねと思いながら寝室を出ましたが、こういう風船って、どのくらい膨らんだままでいてくれるのでしょう。出来るだけ長くしゅんのお友達でいてくれるといいなと思います。
「ワクワクちゃん」といつでも一緒


4月29日(土) 晴れ 「ショッピング」
今日も真っ青な空が広がる良いお天気になりました。気温も20度を超え、歩いていると暑いくらいでした。朝、外出する主人にゴミ出しをお願いしたら、「1つも無かったよ」というメールが届きました。「あっ」と気付いて大慌てでしゅんと階段を駆け下り、ゴミを回収に行きました。こちらでは、祝日はゴミの回収は無いのです。ちょっとした事が住んでいる場所によって違いますが、東京と新潟はゴミに関しては割と似ていて、そんな点も生活しやすく感じます。

お昼頃に用事が終わる主人と古町で待ち合わせをして、ご飯を食べに行きました。毎日熟読している新潟のガイドブックの中から、まずは一番メジャーなお店に行ってみました。お昼を少し過ぎたお店は、それ程混んではいませんでしたが、まだランチのお客さんで賑わっていました。ワタリガニのパスタと春野菜とウニのカルボナーラをどちらも大盛りで注文し(もちろん、しゅんがたくさん食べるからですよ・・・)、カルボナーラはお得なセットにしました。どちらのパスタもおいしかったのですが、カルボナーラは一般的な物とはちょっと違い、「卵黄のこってり感」が強く、ちょっと不思議なお味でした。しかし、小さな人はそちらを好んで食べていました。口の周りを真っ黄色にしながら、「もっとお代わりください〜」と言う姿はちょっぴり怖いものがありました。

家に帰るとそのまま車に乗り、少し離れた大型ショッピングセンター(?)に行きました。眠いとつぶやいたしゅんはあっという間に眠ってしまったので、久々にベビーカーを押しながら2人でゆっくりショッピングができました。こちらによくある形態ですが、デーンと大きな駐車場があり、その周りに大きな店舗がいくつも並んでいて、次々とお買い物をすることができます。今日も電器屋、本屋、スーパーに行きましたが、その他にもスーツ屋、靴屋、雑貨屋、ドラッグストア、車関係のお店などなど、何でも揃ってしまいそうだなと思うラインナップでした。私は、本屋さんでお弁当の本を一冊買いました。幼稚園も決まって、再び入園前のワクワク感が戻ってきた様な気がします。


4月28日(金) 晴れ 「幼稚園」
夜降っていた雨もすっかり上がり、今朝は気持ちの良いお天気になりました。ここ数日は気温も上がり、とても過ごしやすいです。空港が近いからか、日によっては、青空にスーッと一筆書きしたような飛行機が何本も見えることがあります。洗濯物を干す時のお楽しみです。

お昼は冷やしうどんを作りました。何でも「しゅんちゃんが(やる)」という時期のしゅんは、お料理中も黙っていません。今日は時間に余裕があったので、卵をかき混ぜて薄焼き卵を作ったり、ささみをうどんに乗せたりといった作業を一緒にしてもらいました。「しゅんちゃんが作ってくれた(!)うどん、おいしいね〜」と言いながら満足そうに食べるしゅんと一緒に、私も久々の冷やしうどんはおいしいな〜と笑顔で食べ続けました。

午後、バスに乗って向かったのはお約束していた幼稚園です。こちらは、いくつも見学した中で、しゅんが「行きたい、行きたい」と言い続けていた唯一の園です。私たちもとても気に入って、ぜひお願いしたいと思うようになりました。今日は、先生方と私とで、家庭でのしゅんの様子や園での保育方針についてのお話をすることになりました。しゅんについて、じっくりとお話を聞いて下さる園長先生や他の先生方とお話しながら、思っていた以上にきめ細やかな保育内容なのではないかと嬉しくなりました。大人達の隣りで遊んでいたしゅんも、すっかりお相手をして下さった先生に懐き、最後には「どうもありがとうございまちた。また幼稚園に来てね。」とどちらだかわからないようなご挨拶をして、先生から「嬉しいわ。しゅんちゃんもまた幼稚園に来てね。」と言われていました。親子共々楽しみになるような幼稚園が無事に決まり、去年の秋とはまた違った意味で心からほっとしました。

ウキウキした気持ちのまま、少し足を伸ばして繁華街に出て入園決定おめでとうのお茶をすることにしました。靴を脱いでソファーに正座したしゅんは、「この方が食べやすいよ。ママ、ママも手をお膝に置いて。」とかしこまって大きなプリンを待ちました。


4月27日(木) 曇り 「ピザと運動」
どんよりとした曇り空でしたが、雨は落ちてくることもなく夜になりました。

東京へ出張に行った主人を見送ると、フラフラと和室に横になってしまいました。疲れが少々たまっていたのかもしれませんが、少し眠るとすっかり元気になり、お腹が空いてきました。もうお昼間近だったので、そうだと思い出して戸棚からチラシを取り出し、ピザを頼んでみることにしました。こちらに来てから何度か郵便受けに入ったこチラシを見て、正直かなりの衝撃を受けました(大げさ!)。函館生まれのピザ屋さんで全国にチェーン店があるらしいのですが、今までは知らないお店でした。こちらのメニューに載っているピザが、想像もつかない具の取り合わせばかりなのです。デーンとカボチャが並んでいたり、ナポリタンが乗っていたり、さらには海藻サラダが全面に乗っているピザなんてものも!これ、かなり微妙だわ〜と思いながらも、比較的お値段が安いことや低価格から注文できること、そして何より私の新し物好きの血が騒ぎ、これは一回、しゅんと2人の時に注文せねばと思っていたのでした。

そして今日、チラシをジーッと見て注文するピザを決めました。他では絶対に食べられないピザにしようと思っていたら、しゅんがその希望通りのピザを選んでくれました。その名も「テリマヨとうふバーグ」・・・。失敗してもしゅんと2人だからと待つこと30分。到着したピザはこんな感じでした。くるりと並んだポテトの様な物は、お豆腐でできたハンバーグで、レンコンなども入っています。生地にも白胡麻や豆粉が入っているなど、ヘルシーさにこだわったメニューらしく、ほうれん草がたくさん入っていたりあっさりしたチーズが使われていたり、なかなかおいしいピザでした。

お腹もいっぱいになったところで、ちょっと遠くまでお散歩することにしました。一応お店を目標にして、テクテク歩いていくと、お店の近くに公園を見つけました。しゅんは早速滑り台に上り、次はブランコ、鉄棒、ジャングルジムと一通り満喫していました。滑り台は滑りが余り良くない作りだったのですが、寝転ぶと速く滑ることに気付くと、ゴロンと寝てはシューッと滑るを繰り返していました。しゅんも私も程よい運動をして、気持ちよく家に帰ることができました。
チャレンジピザ・・・ 寝ると早く滑る〜 ブランコも!


4月26日(水) 晴れ 「白熊」
今日は、カラッと晴れて暖かくなりました。朝からベランダいっぱいに洗濯物を広げて、良い気持ちになりました。

折角のお天気なので、お出かけしようとバスに乗りました。向かった先は「長崎・鹿児島物産展」。今日から開催というこの物産展は、バスの広告やチラシで見て少し気になっていたのです。それにしても開催日に行くなんて、私たちって暇・・・。
催事場に到着すると、すぐに茶屋に入ってお目当ての物を注文しました。まずは、2人で取り分けてもお腹いっぱいになりそうな皿うどんです。パリパリの麺とお野菜たっぷりのあんかけがおいしくて、お酢好きの私たちは交替でお酢をかけながらハフハフと頂きました。と、しゅんの動きが止まります。「れ、いれ」と聞こえた気がして「どうしたの?」と言うと、「おトイレ〜」と言うので大慌て!靴を履かせて小走りに茶屋の入り口まで行くと、察して下さったお店の方が「そこをまっすぐ、そして左折してすぐですっ」と仰いました(笑)。

お店に戻って落ち着いてから皿うどんを完食し、次は一番の目的、「白熊」の登場です。まだやや寒いこちらで大きなサイズを食べる自信がなかったため、ベビー白熊という小さなサイズにしたのですが、それでもこの大きさです。噂に聞いていた白熊がどんなに大きいのか、ちょっとわかった気がしました。練乳がかかったふわふわのかき氷には、たくさんの果物が乗っています。中にもいっぱい入っていて、本当に面白いかき氷です。実はアイスがそれ程得意ではないしゅんは、想像通りかき氷を一口食べると「ひぃ〜。冷たい〜。」と言ってぶるっと震え、それ以上食べようとしないので、私はひたすら氷を、しゅんは全てのトッピングを食べることになりました。これって白熊を食べたということになるのだろうかと思いつつも、それぞれ「おいしいね〜」と堪能してお店を出ました。平日だからか新潟だからか、物産展もそれ程混みあってはいなくて、しゅんを連れていてもあれこれじっくり見て回ることができました。お魚好きのしゅんは、色々と試食させて頂くたびに「ありがとうございまちた〜」と言って褒められていました。

サクッと買い物を済ませ、お昼過ぎには家に戻りました。繁華街に出たという疲れも余り感じずに、こんな風にお買い物できるのはとても便利だなと今日も思いました。そして夜は、長崎の黒豚餃子と鹿児島のきびなご串さしを焼き、鹿児島の薩摩地鶏めしおにぎりを温めて、物産展夜ご飯となりました。頭からしっぽまで食べられるきびなごは、しゅんの一番のお気に入りでした。食事中、ふと食卓を見てみると、ずらりと並んだおかず全て、しゅんの方が私より量が多いのです。恐るべし3歳男児!これから彼の食欲は、どんなことになってしまうのでしょう。
まずは皿うどん そして白熊 これでベビー白熊! 夜ご飯にも色々と・・・


4月25日(火) 雨のち曇り時々晴れ 「トラさん」
今日は、朝から雨が降ったりやんだりの一日でした。気温も低く、もう4月も終わりなのになぁと思っていたら、Mちゃんから「今年は特別寒いね」というメールが来ました。

先週の土曜日、水族館の帰りに行った電器屋さんで、トラの着ぐるみを着た人がいました。「あ、トラさんがいるよ」としゅんに言って目で追っていたら、そのトラがエスカレーターに乗って3階に行きました(笑)。その様子がおかしくて笑っていたのですが、しゅんにも相当印象的だったのか、2日経った今日になって、トラの話を猛烈にし始めました。

「トラさん、エスカレーターに乗ってどこに行ったのかな?」から始まり、トラの話が延々と続きました。夜ご飯の用意をしている私の横でも、「トラさんはお料理できるのかな」「トラさんはカレーが好きかな」と言い続け、ご飯中にはとうとう「トラさん、ピンポーン、はいは〜いって言って、社宅に遊びに来るかも」と言い出しました。どうやら社宅に遊びに来たトラさんに、色々な事を教えてあげて仲良く過ごさなくてはと思っているらしく、「トラさん、大きいからどの椅子に座ったらいいのかな」「トラさんはどのスプーンを使うの?」と心配し、「トラさんに、ヤスダヨーグルトあげるねって言うね」「トラさんに、こうやって食べるんだよって教えてあげるね」と気遣い始めました。
さらに、「トラさんにカーテンの閉め方を教えてあげる」「トラさんに、お湯はりはこうするんだよって教えてあげる」「トラさんに、ドライヤーしてあげるね」と続き、最後は「トラさんにこうやって寝るんだよって教えてあげる」と言うので、「どうやって寝るの?」と聞くと「ママの枕に頭をギュッと乗せれば寝られるんだよって言う」と言うのでこっそり笑ってしまいました。余りにもトラの話が続くので、私の相槌もちょっと適当になり、どうしようもない事ばかり頭に浮かんできました。「トラさん、車は運転できるの?」と聞かれて「う〜ん。トラックなら運転できるかも。ププッ。」、「トラさん、ふーふーしなくてもカレーを食べられる?」と聞かれて「トラは猫舌かも。ププッ。」と、絶対しゅんには受けない(しゅんだけではなく、誰にも受けない?)ことばかり思いついて、一人で受けていました。

朝起きてから夜寝るまでの、家での様々なことを「トラさん」に教えてあげると言い続けるしゅんの言葉を聞いていて、もうこの家で過ごすことに随分慣れてきたということを、一生懸命伝えているんだなと感じました。こちらでの生活も10日を過ぎて、落ち着きを取り戻しつつあるしゅんの様子に、少しほっとした一日でした。


4月24日(月) 晴れ 「海の公園」
写真は、昨日のおみやげ、「チーズ柿の種」と「辛口 ピー揚げ」です。ピー揚げは、食べるのもためらう様な唐辛子の赤い色でしたが、一口食べるとついつい手が伸び、思ったよりたくさん食べてしまいました。でも口から火が出そうな辛さで、しばらくひりひりしていました。バザール館には様々なお煎餅が並んでいて、これから色々試してみたいと思いました。

今朝はバスに乗って、幼稚園の見学へ。春休み中にも見学させて頂きましたが、新学期が始まってからの様子もぜひと言われていたので、早速行ってみました。3歳児のクラスに入ると小さなお友達がたくさんいて、しゅんも興味津々といった様子で見ていました。手遊びを見学した後、園長先生とお話しましたが、そこで意外なお話があって少々固まってしまいました。こちらの園の保育内容には、しゅんのようなタイプは向かないため、もし入っても孤立してしまうのではないかということ、さらにしゅんの様に文字や数字に興味が強い子どもは、園の教育方針とは合わないという様なお話でした。そんな風に言われるなんてと少々落ち込んだりもしましたが、夜になって主人と話してすっかり元気になりました。入ってから悩むことになるよりも、今の段階で園の考えがわかって本当に良かったと思います。いくつもの園を見学しましたが、しゅんが唯一「○○幼稚園に行きたい」と言い続けている幼稚園に、お願いすることにしようと決めました。

折角朝からお出かけしたので、バスで少し先の停留所まで行き、おいしいパン屋さんでランチ用のパンを調達して公園まで足を伸ばしました。その公園、まさに日本海が目の前なのです。防風林をテクテク歩く私たち。もちろん前にも後ろにもひとっこ一人いなくて、「どうしよう・・・引き返そうか・・・。きゃーって叫んでも、風と松の音で何にも聞こえそうにない・・・。」と少々びくびくしながらのお散歩でしたが、公園に着いた時のしゅんの嬉しそうな顔を見て、やっぱり来て良かったと思いました。日本海を眺めながら、大きな滑り台を滑ったりブランコをしたり。何とも雄大で贅沢なひとときでしたが、風の強さに目も開けていられなくなり(苦笑)、ランチのパンを広げるどころではなく、30分ほどで退散しました。それでもしゅんは余程楽しかったのか、公園での出来事をそれからずっと話していました。さらにブランコに乗りながら、足元の砂をザザーッと寄せたのが嬉しかった様で、今日は「ブルドーザー君」になりきっていました。
ふるさと村のおみやげ


4月23日(日) 晴れのち曇り 「新潟ふるさと村」
思いがけず、今日も晴れというわけで、再びドライブすることにしました。今日の目的地は、Mちゃんからもお薦めされた「新潟ふるさと村」という道の駅です。

まずはレストランに入ってランチ!郷土料理のお店に入り、「ふるさと華膳」という定食を注文しました。昨日の水族館でも思いましたが、とても良心的に作られていて、天ぷらの海老もぷりぷりしていておいしい〜。しゅんと2人で食べてもお腹がいっぱいになる程のボリュームでした。
県の花でもあるチューリップですが、こちらではようやく早い品種が咲き始めました。街のメインストリート沿いや万代橋という大きな橋、そして信濃川の河川敷にもきれいに咲いたチューリップを見ることができますが、このふるさと村でも広い花畑が作られています。まだ3分咲きといったところで、今は赤いチューリップだけが満開になっていましたが、全部咲いたらどんなにきれいなんだろうと思いました。きれいなチューリップを見ながらも、花より団子の私たちは、ガサゴソとお菓子を取り出しました。それはバザール館で買ったチーズ味の柿の種です。チョコがかかった柿の種は、もうかなりメジャーになったと思いますが、こちらは初めて見たので早速買ってみました。予想通りのお味でしたが、チョコよりもおつまみっぽい感じでおいしくて、これはどこでも流行るのでは?と思いました。もしかして、もう全国区?しゅんも「辛いけれど、おいしいよ。しゅんちゃん、大人みたい〜。」と言いながら、マイルドな辛さのチーズ付きを選んで食べていました。

おやつの後は、気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりを見ながら、お花畑や河川敷をお散歩しました。芝生の坂道を上ったり下りたりするのが気に入ったしゅんは、「芝生のお山を登ったよ〜」とご満悦でした。このふるさと村、入場無料なのですが新潟の観光情報や新潟の昔からの暮らしを紹介するコーナーや、子ども向けのアスレチック施設まであるのです。これから何度も遊びに来るだろうなと思いながら、眠そうにし始めたしゅんを連れて帰りました。
郷土料理「赤とんぼ」のふるさと華膳 チューリップ きれいだね〜
鯉のぼりが泳いでいます 歩く 歩く


4月22日(土) 晴れ 「水族館へ」
天気予報がいつの間にか変わり、青空が広がる良いお天気の土曜日になりました。「お出かけするよ〜」と言うと慌てて支度をしたネコちゃん(何故か昨日から猫ちゃんになりきっているしゅん・・・)を連れ、新潟市民だったらまずはあそこへ!という場所へ行きました。

そこは、日本海の目の前にある「マリンピア日本海」という水族館です。お天気に恵まれ、家族連れや団体のお客さんで賑わっていました。レストランでランチをとると、早速順路に沿って歩き出しました。暗いスロープを下りようとすると、やはりしゅんは「お外がいい」と泣き顔になってしまいましたが、抱っこして水槽の前に連れて行くと、ここがどこなのかわかった様で笑顔になりました。
スロープの先には日本海大水槽があります。新潟近海の魚が泳ぐ様子を、ガラスのトンネル越しに見ることが出来ます。しゅんは大きなエイが気になった様子でしたが、私はグワーッと群れになって泳ぐ鰯の大群が一番気になりました。大きな魚が来るたびに、その群れの形が変わります。キラキラ光る水の中、泳ぎ続ける魚をしばらく眺めていました。

最近生まれたばかりだというアザラシの赤ちゃんの映像を見たり、丸々太ったその親たちの泳ぎを見たり、トドの大きさに驚いたりや何ともかわいらしいペンギンの仕草に和んだり、私たちもしゅんと一緒に久々の水族館を堪能しました。芝生の広場に出ると、わーっと走り出したしゅんを見て、最近こんな風にのびのび遊ばせてあげることができなかったなと思いました。最後に見たイルカショーで、ジャンプしたり素早く泳いだりするイルカに目を丸くしていたしゅんは、余りに興奮しすぎたのか車に乗るなり「眠い。寝るね。」と言って本当にあっという間に眠ってしまいました。

眠ったままのしゅんを連れ、地図で調べた図書館に行くことにしました。郵便物でカードも作り、絵本も何冊か借りました。普段の生活が少しずつ整っていくと、不思議と私たちも安心してきます。こんな風に、こちらでの生活を落ち着かせていきたいと思います。
マリントンネル 鰯がいっぱい! メキシコの魚 大きい〜
芝生だ わ〜い イルカショー 最後のジャンプ!


4月21日(金) 雨時々曇り 「イタリアン?」
今日はお天気がクルクルと変わる一日でした。青空が広がっていたかと思うと、急に台風の様な雨が降ったり、どよーんとした曇り空になったり。気温も低くて「寒い、寒い」と言っていましたが、新潟でも今年は特別寒いそうです。いつもだったらもうこの季節には随分暖かいということで、この寒さが終われば、暖かい春が来ると思うと楽しみです。

朝、Mちゃんから「今日は新潟のイタリアンを買って遊びに行きます」というメールが来ました。最初は、ん?と思ったのですが、転勤が決まった頃、大量に借りたガイドブックで読んだあれだと思いつきました。そしてMちゃんが持ってきてくれたのが、下の写真の通り、2種類の「イタリアン」です。これ、何に見えますか?ちょっと想像もつかないこの中身はというと、太めの焼きそばにソースがかかった物なのです。このソースがまた焼きそばと結びつかない物ばかりで、手前のプレーンなイタリアンは、トマト味のイタリアンソース、奥のボロニアは新商品で、ボロネーゼソースがかかっています。この2種類は比較的想像できる味ではありますが、他にもカレーソースやホワイトソース、麻婆豆腐、チリソースなどという物もあるそうです・・・。
初めて食べる時はちょっぴり勇気が要りますが、一口食べると何だか懐かしい味!太めの麺といかにも〜な味のソースが給食っぽくて、なかなかいけるかも!という感じです。私もしゅんもすっかり気に入って、これから頻繁に買ってしまいそうな気がするお昼ご飯でした。ちなみにこのイタリアン、新潟では気軽なファーストフードとして親しまれていて、学校帰りの女子高生がイタリアンとポテトでお茶をしたり(!)、買い物帰りの主婦が家族分買っていったりするそうです。確かにハンバーガーを買うより、お腹のもちもいいし食事らしさもあるし、浸透する理由もわかるなと思います。もしかしたら、そのうち東京に進出したり・・・しないかな?

ところで今日遊びに来てくれた一番の目的は、イタリアンではなくテレビ電話です。去年アメリカに引っ越したMちゃん(紛らわしいですが、別のMちゃん)のお家に、友人のK子ちゃんが遊びにいっているところなので、折角だからアメリカと新潟でテレビ電話をしようという話で盛り上がりました。アメリカのMちゃんとK子ちゃんが、新潟のMちゃんの顔を見るのは、Mちゃんの結婚式に出席するため新潟に来たとき以来というわけで、久々の嬉しい再会となりました。子ども達がわらわらと登場する中、アメリカと新潟で映像を見ながら会話ができ、とても楽しいひとときでした。今日はチャーターしたリムジンで、ハリウッド観光をしてお買い物を堪能してきたわ〜と言う2人に、「私たち、イタリアン食べてる場合じゃないよね」と顔を見合わせてしまいました(笑)。「ハリウッドもリムジンもないけど、イタリアンをご馳走するから新潟に来てね〜」と言って、2人に手を振りました。アメリカと新潟に離れて、学生時代の友人4人でおしゃべりできるなんて、何て不思議で便利な世の中になったんだろうとしみじみ思いました。
ドーナツを食べている「はやてちゃん」 これが新潟のイタリアン!


4月20日(木) 雨のち曇り 「はやてちゃんとつばさちゃん」
朝、ポツポツと降っていた雨は、お昼前には窓に打ちつけるほどになりました。気温も再びググッと下がり、昼間からエアコンのお世話になりました。

写真は昨日のドーナツ屋さんで買った、新幹線のおもちゃです。以前買ったジクソーパズルといい、この新幹線といい、ドーナツを買えば1つ150円で買うことができるという値段の設定がとてもお上手で、ついつい手を伸ばしてしまいます。しゅんの目的はドーナツもさることながら、こちらの新幹線がメインだったようで、昨日は家まで握りしめて帰りました。
そして今日、「はやてちゃん」と「つばさちゃん」と呼ぶようになったしゅんは、終日2人(?)と行動を共にしていました。「さぁ、つばさちゃんとはやてちゃん、一緒にお店屋さんで遊びましょー」と言ってはお店屋さんごっこの道具を並べ、「ママ、はやてちゃんにいらっしゃいって言って」と指示。「さ、もうお店屋さんはお片づけしましょう」と言って片付けては、2人と一緒にお片づけ。別のおもちゃを持って来ては、「さ、次はドライブしましょうね」と言いながら車のおもちゃにつばさを乗せて(すごい力持ちの車!)、街を走っていました。そしてふと気付くと、おトイレにもついてきた2人は「さ、はやてちゃん、先におしっこしましょうね。ジャー。」とおしっこまでさせられていました(笑)。
一日中、何をするにもお人形を離さず、一緒に行動するという女の子の話は良く聞きますが、まさか新幹線で同じ様な遊びをするとは!男の子って未知の世界です。

ところで最近、今まで以上にお手伝いに目覚めたしゅんは、お皿洗いに興味津々です。「しゅんちゃんもゴシゴシしたい」と言って、自分のお茶碗とスプーンなど、ほんの少しだけお皿洗いの手伝いをするのが嬉しくて仕方ない様子です。もっとモリモリ食べて、全部お願いできるくらいに大きくなってほしいわ〜と願う、お皿洗いが苦手な母です。


4月19日(水) 曇り時々晴れ 「市場」
午前中は曇りがちでしたが、やはり気温も高く過ごしやすい一日でした。新潟の桜は満開を少し過ぎたところだそうですが、バスで通った学校をぐるりと囲む桜並木は今まさに満開で、こぼれそうなピンク色がとてもきれいでした。

本日も幼稚園を見学し、再びバスに乗って繁華街に出ました。今朝、新聞の広告をめくっていたら、しゅんがあるチラシを見つけてスッと抜き取ったのです。何、何?と見ると、「ママ、ママはどのドーナツを食べますか?」と聞かれて笑ってしまいました。そう、ドーナツ全品100円のチラシだったのです。まだ地理もよくわからないので、多分あの辺りだろうな〜と思う店舗に電話で問い合わせ(そこまでするか!)、早速ランチに出かけました。ドーナツと一緒に私はお代わりOKのカフェオレでのんびりくつろぎ、なかなか良い休憩になりました。
お腹がいっぱいになった後は、「本町市場」という通りに行きました。こちらは新鮮な野菜やお魚がずらりと並んだお店や露店で売られているという通りです。お昼だったので、まだそれ程露店は多くなかったのですが、それでも新鮮そうなタケノコがずらりと並べられていたり、ぴちぴちのお魚が水槽の中にいたりと、見ていて飽きませんでした。しゅんはお水の中にいるお魚に釘付けになり、「お魚、眠ってるのかな〜。どうしたのかな〜。しゅんちゃん、一緒に帰ろうかな〜。」とその場を動こうとしませんでした。

私も何か夕ご飯の材料をと思い、お魚やさんで天然物と書かれている鮭の厚い切り身を買ってみました。お店のおばさんにお話を聞きながら、私たちには脂の少なめな一切れを、主人にはハラスに近い脂の乗った一切れを選びました。私たちの分は大きな鮭のしっぽに近い部分なのか、身がぎっしりとつまった分厚い一切れだったので、半分こして食べることにしました。夜ご飯に早速焼くと、ふっくらとした身は脂が乗っていて、これで脂が少ない方なの?と驚きました。こちらに来て、しゅんのお魚好きはさらに加速しそうです。
ところでまだこちらに来て日も浅いのですが、ひしひしと感じていることがあります。それは子ども連れで行動がしやすいということです。もちろん東京でも親切にして頂いたことは頻繁にありましたし、比較的どこへでも連れて出かけていましたが、ちょっと構えていた所があったような気がします。こちらでは、しゅんと2人で出かけていると、ほぼ100パーセント話しかけられます。お店の方だったりお客さんだったり、昨日はデパートのトイレですれ違ったおばあさまとも、お話が弾んでしまいました。温かなまなざしが多い中、のんびり子育てできそうな気がしてとても嬉しいです。
ずらりと並んだお店 左右に並ぶ野菜やお魚のお店


4月18日(火) 晴れ 「ヨーグルト」
今日は気温もグンと上がり、とても気持ちよい晴れの一日でした。洋服と同じ様に、気持ちも軽くなるような気がしました。

午前中にお約束をして、幼稚園の見学に行きました。今日は2ヶ所の園を見学しましたが、どちらの園でも丁寧に説明をして頂きました。入園したばかりの年少さんを見ていると、しゅんもあの中に入って生活するようになるんだなと不思議な気持ちがしました。後に行った園では、随分長い間遊ばせて頂いて、しゅんもとても楽しそうにしていました。新潟でも4つの園を見学しましたが、幼稚園とひと言で言ってもかなり雰囲気が違うなと改めて思います。きっとどの園でも子どもは楽しく過ごせるのだと思いますが、今回は特に生活環境も変わっての入園ですし、とりわけ一人一人を大切にして下さる様な園を選びたいと思います。

ちょうどお昼になったので、繁華街まで出てデパートに入り、ランチにしました。かわいいお姉さんがいっぱいいてしゅんが大好きな、Afternoon Teaのティールームです。以前行った時には、パスタをほんの少しとパンを1個しか食べなかったしゅんも、今は驚くほどの食欲で、ランチセットの半分くらいを食べました。「ママ、しゅんちゃんにたくさん食べられちゃった?」と、黒ごまで真っ黒になった顔で言うのがおかしくて、笑いをこらえながら「たくさん食べて元気モリモリになってくれたら、嬉しいわよ」と返事をしました。

古町という繁華街には、いくつもアーケード街があって色々なお店が入っています。今日はフラリとお花屋さんを見てみると、え?と驚くようなお値段がついていました。どのお花もとってもお買い得〜と思いながら選んでいると、隣のお薬屋さんの店頭に、もっとお買い得なお花がずらりと並んでいました。しゅんと選んで買ってきたのがこちらのお花、10本198円のガーベラと、ひと束185円のフリージアです。玄関に飾ると、家の中が良い香りになりました。

こちらに来て、あちこちで見かけるなと思っていたのが「ヤスダヨーグルト」です。以前から好きでしたが、ちょっとお高いので時々買う贅沢品でした。それがスーパーでも普通の様に並んでいて、さらに5個パックというようなお得な商品もあってびっくり。よく見てみると、新潟の安田という所で作られた商品だったのです(常識?!)。そして今日は、ヤスダヨーグルトを使ったパンまで見つけてしまいました。4月あたまのホテル暮らしでヤスダヨーグルトファンになったしゅんがこのパンを見つけ、「買いたい〜。買いたい〜。」と強く主張するので買ってみました。今夜はタケノコご飯と一緒に、早速5個パックのヤスダヨーグルトを堪能した私たち。これからは大きなサイズのヤスダヨーグルトを冷蔵庫に常備しようと決めました!
良い香り! タケノコご飯
あちこちで見かけるヤスダヨーグルト ヤスダヨーグルト入りヨーグルトパンまで!


4月17日(月) 晴れ 「しゅんの図書館」
今日は朝からカラッと晴れたので、洗濯物をベランダに干すことができました。飛ばされないかと少々心配になるくらいの風は吹いていましたが、ぽかぽかと暖かくて良い気持ちでした。

部屋の片付けが大体終わると、ドライバーを持ってきました。ドライバーセットが大好きなしゅんは、「何を作るの?何、何、何?」と嬉しそうに近寄ってきました。「しゅんちゃんの本棚を作るんだよ」と言って作り始めたのは、一昨日買ってきたカラーボックスです。上京した時、寮の部屋に置くカラーボックスを作って以来の作業ですが、ネジをとめるだけの簡単な作りなのに意外と手間取って、最後には手の平に豆ができてしまうほどでした。でも、作り終えて本やおもちゃを並べると、「わー、しゅんちゃんの図書館ができたよー。おもちゃも借りられますよー。」と想像以上に喜んでくれて、疲れも飛んでいく様な気がしました。これで寝室もかなりすっきりして、落ち着いて眠ることが出来るようになりました。

ピンポンとチャイムが鳴って出てみると、生協のお兄さんが立っていました。昨日の夜中にネットで資料請求をしたばかりなのに、もう訪問されるなんて、やっぱりこの辺りも競争が激しいんだわ・・・と思いました。カタログの説明を受けた後、お試し品の冷凍餃子を頂きました。早速お昼にジューッと焼いて食べてみると、お兄さんの熱心な説明通り、皮も程よく柔らかく、中身もジューシーでとてもおいしい餃子でした。しゅんも3個ペロリと食べて、大満足の笑顔でした。

ところでこちらに引っ越してきた日、しゅんがポンポンとお腹を叩いているのを見て、「ぽんぽこぽんぽこしていると、しゅんちゃんはたぬきちゃんになっちゃうわよ」と言ったのです。するとすっかりそれが気に入ったのか、時々しゅんは「たぬきちゃん」になりきって行動をするようになりました。「たぬきちゃん、今からご飯を食べるわよ〜」と言ってみたり、「たぬきちゃん、お風呂に入るの」と言ったり。当然のように、私は「たぬきちゃんのママ」と呼ばれ、主人は「たぬきちゃんのパパ」です。ごっこ遊びが出来るような年齢になってきたということもあると思いますが、「たぬきちゃん」になって演じることで、今の生活を少しでも心地よくさせようとしているような気がします。いつまで「たぬきちゃん」が登場し続けるのかわかりませんが、しゅんが楽しんでいる間は私も「たぬきちゃんのママ」でいようと思います。
「しゅんちゃんの図書館」 完成〜 早速試食


4月16日(日) 雨のち曇り 「3つのおうち」
夜から降っていた雨は、朝にはだいぶ小雨になりました。それでもこちらは海が近いからか、かなり風が強く、入ってくる空気も冷たくて久しぶりにエアコンをつけました。

今日はもう少し先のショッピングセンターに行ってみることにして、再びマーチに乗りました。こちらは道が広く、渋滞ということがないため、車での移動はとてもスムーズにできます。どこでも車で行くのが普通なので、もちろん広い無料駐車場が用意されていて、そんなところも東京とは違います。
ランチの後はあちこちの売り場に移動して、それぞれ必要な物を買っていきました。物干し竿や突っ張り棚など、かさばる荷物が多くてちょっと大変でしたが、車だと思うと気が大きくなってしまい、あれもこれもと最後にはかなりの荷物になりました。
プラレールコーナーに座り込んで1時間ほど遊んだしゅんは、すっかり満足したのか、帰りの車の中でお昼寝を始めました。そこで日本海が見られる道で帰ってみようとカーナビの指示とは違う道を走り、海岸に一番近い道に向かいました。防風林に両側を囲まれて、ほとんど松しか見えない道でしたが、時折チラッと日本海が見えて、「ここが日本地図のあの辺なんだ〜」と妙に感動しました。それにしても、こんなに海の近くに住むことがあるなんて、思いもしませんでした。

ところでしゅんは、このバタバタした日々に自分なりに順応しようと頑張っている様です。「お家」が東京、「新潟」が泊まっていたホテル、「社宅」が今の家。この3つの言葉が頻繁に登場し、「お家」にあった物が「社宅」にあると妙なほど喜びます。今日はドライヤーを出したところ、「あ〜〜〜っ、これ、お家とおんなじだよ。新潟のは違ったよねぇ。社宅はお家とおんなじドライヤーだよ。」と踊っていました。何とか「社宅」で生活することに慣れようとしているようですが、寝ぼけて帰ってきた今日などは、「社宅に帰っちゃうの?お家に帰らないの?」と言って胸が痛みました。お店でエレベーターに乗る時、やはりどこか不安定になっているのではと思うほど怖がるなど、小さな体と心で一生懸命になっているしゅんが、楽しくこちらでの生活を送れるようになるといいなと思います。

おしゃべり男に加速がついて、起きている間はひっきりなしに話しかけられる私たちも、少々喉が痛くなってきました。しゅんが眠ると、文字通り寝静まります。今日のお店で買ってきたケーキで、静かなお茶をしました。
シクラメンもお引っ越し お疲れ様〜


4月15日(土) 晴れのち雨 「搬入終了」
今日も明るい日差しで目が覚めました。新潟生活の始まりの日が、こんな良いお天気で嬉しいなと思いました。

朝ご飯を終えると、荷物をたくさん持って社宅に向かいました。引越の大きなトラックが1台、既に到着していましたが、その後もう1台が到着し、予定通り10時半から搬入の作業が始まりました。
大きな家具の位置を決め、次は段ボールの開梱です。こちらでは6人の作業員さんのうち1人が女性で、その方は箪笥類の担当だったため、キッチンも食器棚も男性の作業員さんが担当されました。その結果・・・。キッチンの中は私の発想では思いつかない様な所に、思いもよらない物が収納されることになり、あれこれ発見するたびにおかしくて笑ってしまいました。そしてその作業員さんが開梱の途中、「え?どういうこと?これって冷蔵庫の中身だよね。」と独り言を言いながら何度も箱を確認されていました。何か不具合でもあったのかなと思っていましたが、夜になって作業員さんの疑問が何だったのかがわかりました。作業員さんが不思議がっていらっしゃったのは、冷蔵庫の中にあったお菓子やお菓子作りの材料だったのです。冷蔵庫の1段を占領する、チョコ系のお菓子や乾燥フルーツ、あんこなどなど、普通のご家庭では余り見当たらない物に驚かれていたのだと思います。

作業が始まって1時間ほど経った頃、ピンポンという音がしました。玄関に出ると、Mちゃんのお子さんRちゃんが両手に袋を持って立っていました。袋の中には、おいしそうなパンや飲み物がどっさり。後でMちゃんに聞くと、今日引っ越してくると知ったRちゃんが、しゅんとお昼を一緒に食べたいとずっと言っていたそうです。今日は駄目なのよとMちゃんが言うと、それならパンを届けたいと言ってくれ、かわいい訪問者になったというわけでした。普通だったら見知らぬ土地でのドキドキした初日になるはずなのに、こんなにかわいくて心強いお兄ちゃんがいてくれて、しゅんも私も嬉しいなと思いました。

こちらも2時頃には作業が終わり、まだ雑然とする部屋を少し片付けると、早速ショッピングセンターに買い出しに行きました。しゅんはマーチが社宅に到着したことに感激し、「マーチ、お兄ちゃんが運んでくれたよ。マーチも社宅に来たんだよ〜。」と興奮していました。お店では初めて乗った車型のカートにご満悦で喜んでいるかと思ったら、気付くと運転しながらぐっすり眠っていました。ここ数日、本当にみんなお疲れ様。車の乗り降りをしても部屋に運んでも、全く目を覚まさないしゅんを和室に寝かせ、大人だけでお疲れ様のお寿司を食べました。


4月14日(金) 晴れ 「搬出終了」
引越前の最後の夜、しゅんと1つの布団でぐっすり眠りました。目を覚ますと窓の外から明るい日差しが差し込んでいて、晴れて良かった〜とほっとしました。

10時に始まった引越の作業は、10分間の休憩をとっただけで2時前まで続けられました。次々と大きな家具が運び出され、部屋ががらんとしてくると、この部屋に引っ越してくる前のことが頭に浮かびました。社宅の近所だったこの家に、何度も3人で足を運んで家具の配置を考えたな〜と懐かしくなりました。越してきた当初は少し違和感があった部屋も、すぐになじんで生活しやすくなりました。今度の家も、きっと毎日過ごす中でしっくりくるようになるんだろうなと思いながら、荷物が運ばれるたびに掃除機を持って移動しました。

ところでこの作業中、段々飽きてきたしゅんがある物のおかげでとても良い子にしていてくれて助かりました。それは先日主人が会社帰りに買ってきてくれてあった「ふんわりブッセ」というお菓子パンです。台所に置いてあったそれを目ざとく見つけたしゅんが「ふんわりブッセ、食べたいよ〜う」と言うので、「これは良い子でお引っ越しが終わって、良い子で新幹線に乗ったら食べるものよ」と言ったのです。余りにも触ってばかりいるので、「あんまり触るとふんわりじゃなくてぺちゃんこブッセになっちゃいますよ」と言うと、そーっと愛おしそうに触る様子がとてもおかしい!そして引越が無事終わり、新幹線ときの座席に座ると、早速「ぺちゃんこブッセになってない?」と心配そうに言いながら私から受け取り、嬉しそうに食べ始めました。喜びすぎて、座りながらうきうきと跳ねているように見えるしゅんに、思わず笑ってしまいました。

約2時間半後の6時頃、新潟駅に到着しました。その時の気温は8度とやはり低く、寒い寒いと言いながらホテルに向かいました。残業を終えて帰ってきた主人に会うと、とうとう新潟に引っ越してきたんだという気持ちになりました。


4月13日(木) 晴れ 「しばしのお別れ」
久しぶりに朝から晴れて、気温も随分上がりました。暑いと思うくらいの陽気で、動き回ったしゅんは汗をかいていました。

朝から続々と訪問者があり、我が家はてんてこ舞いの慌ただしさでした。点検、回収、お知らせ、補修、そして引越業者さんの到着です。本当は明日の搬出という予定だったのですが、引っ越し先が遠方ということで今日も梱包をしたいと言われ、午前だけというお約束で来ていただくことになりました。食器や本など、いくつか梱包するのかなと思っていたのは私だけで、実は引越の1日目というような作業が始まりました。
お任せパックらしく女性2名に男性4名という大所帯で、あっという間に家中が梱包材でいっぱいになりました。家がザワザワして怖がるのではと心配していたしゅんは、その予想を思いっきり裏切って、心から梱包作業の見学を楽しんでいる様でした。食器棚の前に踏み台を移動させ、そこにちょこんと座って食器担当の女性の作業を興味津々といった様子で見つめ、話しかけること、話しかけること・・・。私が他の部屋で作業のお話をしている間も、「これは、ここにしまうんですね」「コップも全部しまっちゃうんですね」などとお話ししているしゅんの声が聞こえてきました。

今日の作業は3時間ほどで修了し、後は必要最低限の物だけが残った我が家となりました。ふぅと一息ついたところで、今度は午後の予定をこなします。用事をいくつか済ませ、おいしそうなプリンを買ってAさんのお宅へ!幼稚園児になったAさんのお子さんのお話を伺ったり、Aさんの故郷新潟のお話で盛り上がったり、子ども達も線路を組み立てたり幼児番組を一緒に見たり、いつものように楽しい時間が過ぎていきました。Aさん親子は、夏の帰省をした時には絶対に遊びに行くねと言ってくれました。本当に、しばしのお別れです。また成長した子どもを連れて会いましょうねと約束して、手を振りました。

今週は、親しい人たちとさようならをいくつもして、何度も寂しい思いをしました。でも、ずっとこのままいたいと思う状況に永遠にいられることなどないということは、今までにも経験した環境の変化でよくわかっています。それだからこそ、人との出会いを大切にして、丁寧に毎日を暮らしていかなければいけないなと、今回改めて思いました。新しい土地でも、家族みんなが良い出会いに恵まれますようにと思いながら、家に帰りました。


4月12日(水) 雨のち曇り 「しゅんちゃん」
今日のお昼前、マーチが私たちより一足早く新潟に向けて出発しました。運搬して下さる業者さんと一緒に車の傷などの点検をして、お願いしますとお見送りすると、引越も間近なんだと実感がわいてきました。

お昼用のパンをたくさん買って、Eさん親子が遊びに来てくれました。Eさんとは幼稚園の行事を通じて親しくなり、子ども同士も随分気になる存在だったようで、お互いの家でそれぞれの名前が頻繁に登場していました。4月から、子ども同士はもちろんのこと、私たちも仲良くさせていただこうと思っていたところだったので、今回の転勤をEさんもとても残念がってくださっていました。
ランチをはさんで遊び始めると、段々S君も普段の調子が出てきました。幼稚園で見ていた姿よりもずっとリラックスした雰囲気に驚いていると、Eさんはしゅんの様子にもっと驚いていらっしゃいました。しゅんは慣れた場所でリラックスしていると、人見知りも全くせずとてもおしゃべりなのですが、幼稚園ではいつも少し緊張した面持ちでじっと辺りを観察している様な表情だったのです。いつもと違うしゅんにびっくりされたEさんは、しゅんの観察をして色々と面白い分析をして下さいました。

しゅんはお友達と争うことが苦手で、例えば何かおもちゃを取られてしまったとしても、「しゅんちゃん、それしたかったのに〜」と言ってひっくり返ったかと思うと、自分のズボンをいきなり脱いでパンツだけになってしまうといった奇妙な行動に出るのです。するとそれが面白くなって、さっきの出来事はケロッと忘れたかのように遊び始めます。Eさんによると、しゅんは芯はとても負けず嫌いだけれど、人とは争いたくないという気持ちも強く、その両方の気持ちを落ち着かせるために、自分で何か別のことをしてその葛藤を解決しているのではないかということです。そして物への執着もなく、ともかくマイペースな男の子!Eさんの周りでは見たことがないくらいおっとりしていると言われました。私も同じ様なことを考えていましたが、やっぱり別のお母さんから見てもそんな風に見えるんだなと面白く思いました。

ところでEさんのお子さんも、呼び名は「しゅんちゃん」なのです。2人一緒に遊んでいるところに、それぞれの親が「しゅんちゃん、○○しなさい」「しゅんちゃん、○○でしょ」などと言うと、2人揃ってびくっと振り向くのがとてもおかしくて、何度も笑ってしまいました。並んで仲良く4時からのテレビまで観て、親子共々名残惜しい気持ちでいっぱいでしたが、暗くなる前にとお別れをしました。私たちが東京に戻ってきたら、きっと小学校では同級生になる子どもたち。その頃はどんな風に成長しているのか、楽しみですねと言いながらさようならをしました。


4月11日(火) 曇りのち雨 「外国人?」
お昼過ぎから降り始めた雨は、夜になって少し強くなりました。今週に入ってから冷たい雨の日が続いています。このあたりの幼稚園はどこも入園式が終わり、通常の保育が始まっていますが、年少さん達は、慣れない通園が雨の中ということでちょっと大変だろうなと空を見るたびに思います。

今日はRちゃんが遊びに来てくれました。久しぶりの対面を果たしたしゅんの様子がどこかおかしくて、この違和感は一体なんだろう?と考えてみると、どうやらしゅんはRちゃんを外国人(?!)として認識している様だという結論に達しました。Rちゃんの顔を見て指を1本ずつ増やしながら、「ワン、トゥー、スリー・・・」と数字を英語で言ったり、「○△☆×・・・」と訳のわからない言葉で話しかけたり!純日本人のかわいらしいRちゃんの、どの辺りが日本人ではないと認識されたのかわかりませんが、妙な言葉で話し続けるしゅんに、Rちゃんも私も笑いが止まりませんでした。

ランチをはさんで長い時間、しゅんと積み木で遊びながら、Rちゃんとは色々な話をすることができました。学生時代から10年以上の間、少し距離はあるものの近くに住んで時々会うことができたRちゃんですが、これから数年間は突然約束して週末に会うといったことはちょっぴり難しくなります。でも、遠いからこそきっと会いに行くような気がするよと言ってくれたRちゃんの言葉を嬉しく聞きながら、私もそんな気になってきました。今度会う時は、マーチの助手席に乗ってもらえるよう(ゾゾーッ)、私も新潟生活を頑張りたいと思います。


4月10日(月) 曇りのち雨 「ゲート」
今日は肌寒い一日でした。朝ご飯の用意をしていたら、しゅんが「温かい玄米茶が飲みたいよ〜」と言い出して、何だか渋い・・・と笑ってしまいました。

お昼前、引越業者さんとの打ち合わせがありました。運び出す荷物をお伝えし、どのくらいの梱包剤が必要なのかを確認していきます。1年半前にも同じことをしたので、打ち合わせもサクサクッと20分ほどで終わり、貴重品などを自分で詰めるための段ボールとガムテープを残して、業者さんは帰られました。主人も東京での仕事があるため出勤し、私たちは2人で再び作業を始めました。
今一番時間がかかっているのは、クローゼットの中から持っていく洋服を選別したり、整理ダンスに必要な物を詰めたりする作業です。主人の洋服の整理は、昨日主人に聞きながらあっという間にできたのに、自分の服はなかなか整理できません。でも、ふと見ると、冷静な判断を下してくれる小さな人がいて、今日の作業は思ったよりはかどりました。「ママ、かわいいスカート履いちゃうの?」と言われるスカートは、自分でも「うむ〜。これは一体どうだろう?」と悩むような、丈の短めなスカートだったのでした(笑)。

昨日の夜、キッチンとリビングの入り口に設置していたゲートを取り外しました。もう1年ほど前から、しゅんには必要のないゲートになっていて、自分で自由に開け閉めして出入りはしていたのですが、小さなお友達が来たときなどに必要なことがあったため、そのままにしていました。でも冷蔵庫などを運び出すときに不便だろうということで、取り外すことにしたのです。それ程大がかりなゲートではなかったのに、取ってみるとかなり部屋がすっきりと感じられるようになりました。そして私以上に喜んでいるのがしゅんです。「赤ちゃんのお友達は、台所に入ったら危ないからゲートが必要だけれど、もうしゅんはお兄ちゃんになったからゲートは必要ないよね。一緒にお料理できるもんね。」と私が言った言葉が思いのほか嬉しかったらしく、「しゅんはお兄ちゃんだもんね。赤ちゃんは危ないけれど、もう危なくないよね。」と言っては、キッチンと居間を行ったり来たりして、「わー、通りやすいよ。すっきりしたね〜。」とご満悦です。


4月9日(日) 晴れ 「お茶」
昨日の夜、うたた寝したまま眠ってしまったしゅんは、5時半頃、「何か食べたい」と言いながら起きてきました。まだ眠り足りない私は、しゅんの前にパンと牛乳を用意して、気付くとコタツで眠っていました。
次に起きたのは、しゅんの「はいは〜い。ママ、生協のお兄さん。はいは〜い。ママ、生協!!」という叫び声が聞こえてきた時です。インターホンが鳴ると、「はいは〜い」と答えなくてはいけないと認識しているしゅんは、わざわざかわいい声で「はいは〜い」と言った後、私を起こさなくてはという使命感に燃えて「ママ、生協、生協」と叫ぶのです。何か用事をしていて聞こえなかったり、今日のように眠っていたりする時も、必ず呼んでくれるのでとても助かっています。

お出かけ日和の今日ですが、引越前の最後のがんばり時ということで、家にこもってそれぞれの作業を進めました。しゅんは隠してあったDVDを目ざとく発見すると、「これ全部見ちゃおうか。何回も見ちゃおうか。」とさりげなくアピールしながら自分の椅子をスタンバイし、良い姿勢で新幹線と車のDVDを鑑賞し始めました。
何か楽しみがないと頑張れない私たち、片づけを始めて1時間ほどすると、早速お茶の時間です。「おやつおやつ、お茶お茶」と準備する私の横で、しゅんも戸棚をのぞき込み、イソイソとクッキーをテーブルに運びました。「疲れたね〜」「なかなか大変よね〜」と言いながら、ほっと一息つく私たちと一緒に、DVDを楽しんでいたはずのしゅんも疲れをいやしている様な顔をしているのが、何ともおかしいお茶の時間でした。


4月8日(土) 晴れ時々曇り 「時の流れ」
今日はとても変なお天気だった様です。青空が広がったかと思うと、急に黒い雲が覆ったり雷が聞こえたり。強い雨が降った所もあるようですが、この辺りはどうだったのでしょう?実は夕方から夜にかけて、長〜いお昼寝をしてしまい、どんなお天気だったのかよくわからないのです。でも、干してあった洗濯物は全部しっかり乾いていたので、びしょぬれになるほどの雨は降らなかった様です。

引越に向けて、今日は押入の整理をしました。前回同様、会社都合の引越だということで「楽々パック」を利用できるため、本格的な荷作りは必要なく、引越日まで通常通りの生活を送ることが出来ます。でも、前回の引越で学んだことは、楽々パックでは、あらゆる所を開けられても恥ずかしくない様にきれいにしておくこと、必要ない物は全て捨てておくこと、新居のどの部屋のどこに荷物を運んで頂くのかをきっちり決めておくことの3点がとても大切だということです。さらに今回は、今の家に置いておく物と持っていく物を分けておくことが必要なので、その分類をするという作業があります。押入の中だけを見ても、持っていくか迷う物が多く、衣装ケース2つを整理しただけで、あっという間にお昼寝タイムに入ってしまいました(眠るつもりはなかったのに・・・)。

衣装ケースを整理していると、懐かしい物もたくさん出てきました。昔々、学生時代に着ていたテニスウェアなども出てきて、恐る恐る足を通してみると、まだ十分履くことができそうでした。「まだ大丈夫」「懐かしい〜」と大騒ぎしながら試着する私を、冷ややかな目で見ている主人に気付いて「何?」と聞くと、「時の流れは正直だなと思って」という答えが返ってきました。高校時代や大学時代に履いていたテニスウェアやトレーニングパンツ、まだいけると思っていたのは私だけだった様です。


4月7日(金) 曇り 「帰宅」
早起きすると、着ていたパジャマなどを詰め、急いで荷物を自宅に送って朝ご飯にしました。出勤する主人と一緒にチェックアウトして、私たちは駅に向かいました。

朝早い時間のMaxときはビジネスマンで多少混みあっていましたが、1両目まで行くと随分空席が多く、私たちも並んでゆったり座ることが出来ました。窓の外の風景は5日前と同じでしたが、「あ、あのデパートに行ったね」「あの橋をバスで渡ったよね」「あのお店に行ってカーテン買ったね」などなど、この滞在で少し街に詳しくなった私たちは会話も弾みました。
雪がまだかなり残る地域を通り過ぎると、高崎駅に到着しました。行きには多分まだつぼみだった桜が満開になっていて、遠くの山がピンク色に染まっていました。所々に菜の花畑も広がっていて、本当にきれいな風景でした。

2時間ほどで東京に到着し、寄り道したデパートで新生活に必要な物を買い物していると、早い時間でしたがしゅんが「お腹が空いた、空いた、空いた〜」と歌い出しました。慌てて入ったお店でうどんと鮭丼のセットを注文すると、丼をがっちりつかんだしゅんはすごい勢いでご飯を口に運び始めました。そしてふと動きが止まったかと思うと、「ママ、トイレ」とひと言。「え〜!」と、今度は大慌てでしゅんを抱え、滑り込みセーフでトイレに駆け込みました。最近「指切りげんまん」が大好きなしゅんは、今朝新潟のホテルでした「指切りげんまん、おもらしし〜ない」という約束を守ることが出来たと、にっこり笑顔で大喜びしていました。私は「よく我慢できたね」と言いながらも、子どもって、どうして何事もギリギリになるまで言わないんだろう?!とゼーゼー息を切らしながら思っていました。何はともあれ、買い物や用事を済ませ、2時頃帰宅した時には、心の底からほっとしました。本当に本当に、しゅんも私もお疲れ様!もちろん、最終の新幹線で帰ってきた主人も、お疲れ様でした。


4月6日(木) 晴れ 「ご挨拶」
今日は、新潟に来て初めてすっきりと晴れました。ホテルの窓から青い日本海も見ることができました。それでもやはり気温は低く、しゅんは暖かい上着を着ていたのに「寒い、寒い、お顔が寒い〜」と言っていました。

たくさんたまった洗濯物をボストンバッグに詰め、まずは1つ自宅に送りました。部屋も気持ちもすっきりしたので、今日のランチはホテルの中の中華料理屋さんに入ってみることにしました。ホテルで何かの集まりがあったのか、お店の中も外もお着物の女性がたくさんいて、何だかとても高級な雰囲気でした。お食事エプロンをつけたしゅんと、トレーナーを着た私は少々浮いている様な気もしましたが、950円のお得でおいしいランチを頂いて、ちょっといい気分でお部屋に戻りました。

午後はバスに乗って社宅へGO!今日は主人の先輩のお宅にご挨拶に行くことになっていたのです。少し緊張してインターホンを押した私ですが、「どうぞ」と出てきて下さった奥様の笑顔にほっと一安心しました。同じ様に転勤で東京からいらっしゃった奥様のお話はとても参考になることが多く、心強く思いました。しゅんは一つ年上のお嬢さんのおもちゃで遊ばせて頂いたり、かわいい形のクッキーを頂いたり、我が家にいるようにくつろいでいました。優しいKさんの事も早速大好きになったらしく、「Kさん、ありがとう。Kさん、さようなら。」とご挨拶してほめられていました。
色々なお話を伺ってみると、新潟は子ども連れにもとても優しくて、子育てしやすい街だということでした。冬の寒さは厳しいですが、それだけにお稽古事なども充実していて、探せば親子共々楽しんで過ごすことができるそうです。でも、東京と一番違うのは車社会だということで、どこへ行っても歩いている人や自転車に乗っている人はほとんどいないとのこと。どこへ行くにもスタスタ歩いていた私ですが、子どもとぽつんと歩いていると、シーンと聞こえるくらい静かでドキドキするくらい怖くなりますよなんていうお話を聞くと、これからは今までと同じように行動するのは控えなくてはいけないんだなと思いました。そして何よりもまず、運転技術を高めなくては〜。


4月5日(水) 雨 「幼稚園」
今日は朝から雨降りで、再び寒さを感じる一日でした。ホテルの売店で昨日のうちに買っておいたパンをテーブルに広げ、いつものように朝ご飯を食べていると、ふとあることに気付きました。それは、今日が主人の誕生日だということ!「おめでとう」「ありがとう」と言っていると、しゅんが「パパ、おめでとう。もう○歳になっちゃった?」と言いました。真顔で言った「なっちゃった」がおかしくて、朝から笑ってしまいました。

今日から幼稚園が始まるMちゃんの長男Rちゃんと一緒に園に向かい、幼稚園の見学をさせて頂く事になりました。昨日の幼稚園が気に入っていたしゅんは、「また公園で遊びたい(公園の様に広い園庭だったのです)」と言い続けていましたが、今日の幼稚園に入ると、早速優しくてかわいい3歳児クラスの先生にご一緒して頂いて、線路やトミカのおもちゃで遊び始めました。私は園長先生と教室に入ってお話を伺いました。しゅんの椅子も用意され、座ったしゅんの前に先生が運んできて下さった物を見てびっくり・・・。園長先生と私、Mちゃんにはコーヒーが、そしてしゅんにはカルピスとチョコレートが振る舞われたのです(汗)。「チョ、チョ、チョコレートー」と目が点になっている私に、「これ、食べてもいいの?」と聞くしゅん。ダメよとも言えずにいいわよと言うと、一口食べてそのおいしさにびっくりといった感じで、続けざまに何個も食べていました。

設備も整っている園内はとてもきれいで、さらに先生達はニコニコと本当に優しそうで、お子さん達も楽しそうにしているのが印象的でした。しゅんは、おもちゃとお菓子と優しい先生に心を奪われ、なかなか帰りたがらなくて大変でしたが、Rちゃんがお帰りの支度をして出てくると、やっと重い腰を上げました。HPを見たり実際に見学したりしていると、幼稚園にも本当に色々なタイプがあるなぁと感じます。東京で幼稚園選びをしていた時よりも、多くの選択肢があるのでさらに迷ってしまいそうです。しゅんが楽しく通えそうな園を選びたいという気持ちはもちろん同じですが、「吹雪の日でも冷たい空気が吹き込まない様にベランダを広く取っている」だとか、「お弁当を持たせると凍ってしまうので完全給食」だとか、「雪の日にもスキースーツでお外遊び」だとか、東京では想像もできなかった言葉をいくつも耳にして、新潟ならではの幼稚園選びのポイントも押さえなくては・・・と思っているところです。


4月4日(火) 晴れのち曇り 「しゅんの不安」
明け方は少しどんよりしていましたが、みるみるうちに青空が広がりました。お部屋からはかなり暖かそうに見えましたが、外に出てみるとやはり空気はひんやりしていて、4月とはいえ気温はまだ低いのだと思いました。バスに乗ってあちこち出かけている私たちですが、窓の外を見ていると、ちょうど一ヶ月くらい前の東京の様だなと思います。白木蓮はやっと花が咲き始めた頃ですし、桜も固いつぼみをつけています。今年は2回も春のお花を楽しむことができそうで、今からとても楽しみです。

今日の最初の目的地は、Mちゃんに教えてもらった大型ショッピングセンターです。土地勘が無いため、いくつもあるバス路線の中から目的地を見つけるのも結構難しいものがあるのですが、ひとつひとつ地名を覚えていくと、パズルのピースがはまった時の様にすっきりした気分になります。こうやって段々その土地に慣れていくのだと思いますが、まずは昨日Mちゃんも言っていた様に、車を乗りこなすことがかなり重要だというこの土地で、私の運転技術を高めることが最大の課題になりそうです・・・。
ところでこんなバタバタした生活の中、それなりに毎日楽しそうに見えるしゅんですが、やはり見知らぬ土地にいるという不安と緊張感を常に持っている様で、様々な場面でそれを感じます。ひとり、取り残されたら大変だという心配が常につきまとっているのか、そんな場面になる度にかわいそうになるくらい慌てて大泣きをしています。昨日もデパートで、別の女性を私だと勘違いして、その女性がズンズンと歩いてドアから出て行ってしまうと「ママ、ママ、ママ〜」と泣き叫んで追いかけました。今朝は出勤する主人を見送ろうとしたら、「ママはお部屋にいて。行かないで。」と言って私が部屋の奥にいるのを確認した後、ドアの所まで主人と手をつないで歩き、「行ってらっしゃい」と見送っていました。さらにバスに乗る時にも、段差で躓き片方の靴が脱げてしまうと、これでもう置いて行かれてしまうのではないかと思ったらしく、少々パニックを起こしていると思う程の大泣きでした。慣れない土地での生活は、これから本格的に始まりますが、早くしゅんが落ち着いて生活できるようになるために、その環境を整えていきたいと思っている私です。

ショッピングセンターでカーテンを購入し、それを社宅に置いたら今朝お電話して見学の許可を頂いていた幼稚園へ!到着すると、園長先生が丁寧に園内を案内して下さいました。幼稚園を探すのはまだ先でもと思っていたのですが、やはり落ち着いて楽しく過ごせる場所があった方が、しゅんもこの土地になじみやすい様な気がして、早速調べ始めました。いくつもある園にお電話して確認してみると、Mちゃんも昨日言っていた通り、この辺りは「親が園を選ぶ」という傾向が強く、どの園でも「どうぞ、どうぞ。ぜひご覧になってください。そして途中入園ももちろんOK!」と大歓迎ムードでした。去年の秋の大変さを予想していた私としては、少々肩すかしされた気分でしたがすっかり気持ちも軽くなりました。これからじっくりあちこちの園を見て、しゅんが楽しく通えそうな場所を選びたいと思います。
そして見学が終わると再びMちゃんのお家へGO!朝からしゅんの到着を待っていてくれたお兄ちゃんにくっついて、しゅんもハイテンション再び・・・の数時間でした。


4月3日(月) 雨のち曇り 「再会」
今日は朝から強い雨が降っていました。さらに風の音が怖い位に聞こえてきます。外は寒そうだなーと思いながら、新潟の職場に初出勤する主人に行ってらっしゃいを言って、私たちは部屋に戻りました。窓から見えるのは、どんよりした雲と傘を差した人々。こんなお天気じゃ、今日はホテルに缶詰かなと思っていると、部屋の電話が鳴りました。

受話器を取ると、向こうから聞こえてきたのは懐かしい友達の声!実はこの新潟には、学生時代の友人が住んでいるのです。その友人Mちゃんに会ったのは、彼女の結婚式に出席した6年前が最後です。今泊まっているホテルは、その結婚式が行われた思い出のホテルなのですが、あの時は自分がこの地で生活することになるなんて夢にも思いませんでした。先週の後半やっと決まった社宅も、Mちゃんのお家から一番近い徒歩数分の場所で、この転勤には何か不思議な縁を感じています。今日はMちゃんのお家に遊びに行かせてもらうことになり、久々の再会にドキドキしながらしゅんと支度をしました。

Mちゃんには、しゅんより2歳上のお兄ちゃんと1歳になったお子さんがいます。優しいお兄ちゃんにすっかり懐いて、しゅんは大喜びで遊んでいました。学生時代、同じ研究室にいたMちゃんとは、母子をプレイルームにお呼びして、年間を通じ様々な活動をするという授業をとっていました。暖かいお部屋の中、ハイテンションで遊び続ける子ども達を見ながらおしゃべりしていると、エプロンをかけ、大勢の子ども達と遊んだりお母さん達とお話をしたりしていたあの頃に戻った様な気がして、お互い「あの授業の光景にそっくりだよね」と言いながら不思議な気持ちになりました。

楽しい時間を過ごした後は、おいしそうなお弁当をデパ地下で購入してお部屋に戻りました。ご飯を食べながら寝そうになっていたしゅんは、お風呂から上がると、「眠い。もう寝る。」と宣言してベッドにもぐりあっという間に眠ってしまいました。右の写真は、ひとり眺めた窓から見える新潟の夜景です。信濃川沿いの灯りがとても幻想的です。
夜も更けた頃、トントンと叩く音でドアを開けると、フラフラになった主人がいました。歓迎会で早速日本酒をたっぷり飲んだ主人は、「明日の仕事の予習・・・」とつぶやきながらベッドにひっくり返って眠っていました。
お疲れ様〜 しゅんとお弁当ディナー 新潟の夜景 万代橋が見えます


4月2日(日) 曇りのち雨 「新潟へ」
朝起きると、曇り空でした。雨降りだったらたくさんの荷物があって大変だなと思っていましたが、降り出す前で良かったと思いながら慌てて支度をして家を出ました。

今日は家族揃ってMaxときに乗り、新潟へ向かいます。2階席に座ると、乗り慣れている東海道新幹線よりも視線が高くなってちょっと良い気持ちでした。窓際に座ったしゅんは、東京駅に発着する色々な種類の電車を見て、「写真撮りたい」「あれは何っ?」と忙しそうにしていました。
東京駅を出た新幹線は、順調に進んでいきました。線路脇に咲く、見事な桜並木を見て、こんな風に新幹線からお花見できるなんて、初めての体験だと思いました。1時間ほど経った頃、長い長いトンネルに入りました。まだ続くのかな・・・と思いながら窓の外を見ていると、トンネルを抜けた先は雪山!越後湯沢駅に到着しました。以前届いた「しまじろう」の絵本の中に、新幹線で出かけると色々な所に行くことができて、例えば「雪山」の駅に着くと目の前でスキーをしている人が見られるという様な内容の絵がありました。それを読んだときは、こんな風に見られる駅なんて、実際はないよねと笑ってしまいましたが、まさしくこれはあの絵本の中の風景というような光景が広がっていて、人間、知らない事ってまだまだたくさんあるんだわと思いました。新幹線の座席に座ったまま、スキーコースを滑る人やそり遊びをする人が見られるなんて!しゅんもその光景に釘付けで「雪、いっぱいだね〜」とじっと見つめていました。

まだ雪がかなり残る地域を通り越すと、外は雨が降り始め、すっかり雪も見られなくなりました。家が増えてきて、高い建物もたくさん見えてきたと思ったら、とうとう新潟駅に到着しました。街を歩いていたりバスに乗っていたりするだけだと、自分が太平洋側から日本海側に来ているなんて信じられないくらいです。でも、見学に行った社宅からは、防風林の松が見え、やはりここが海のすぐ近くなんだと実感しました。何もかも知らないことばかりで、上京した頃の事を思い出しますが、あの時少しずつ色んな事を覚えていった様に、今回もきっと段々慣れて生活しやすくなっていくんだろうなと思います。
ところでこちらに来て、最初にしゅんがあることに気がついて「信号が長いねー」と言いました。よく見てみると、車用の信号も、歩行者用の信号の様に縦に長い種類の物が使われていることが多いのです。これは何か理由があるのでしょうか?!やっぱり雪が積もって見えにくくなったり壊れたりするのを防ぐためなのでしょうか。これから数日、ホテルに滞在して私としゅんは新潟探検をするつもりですが、こんな風に「これは何?どうして?」という事柄にいくつも出会うのでしょうね。
Maxときで新潟に到着!


4月1日(土) 晴れ 「始まり」
気がつけば、あっという間に4月が始まっていました。新学期の始まりの日にふさわしいような、暖かな良いお天気で、満開の桜を楽しまれた方も多いのではないかなと思いました。ここしばらく、4月1日といっても特に新しいことが始まるわけでもなく淡々と過ぎていくばかりでしたが、今年は私たちにとって本当に大きな変化の始まりとなりました。どうしても無理をしがちな毎日を過ごしていますが、みんな元気にこのひと月を乗り切っていきたいものだと思います。

夜、主人が図書館で借りていた本を返却に行きました。戻ってきた主人を玄関で出迎え、「お帰りなさ〜〜い」と図書館用バッグを受け取ったしゅんは、一瞬立ち止まると空っぽのバッグを開いて目に涙を浮かべました。「全部無いね、今日は全部返しちゃったね。」と言いながら、必死で我慢しています。その姿が余りにもかわいそうで、「今日は、もう夜になっちゃったから、図書館が閉まっていて借りられなかったのよ。今度また借りようね。」と言うと、「今日はもう夜だから?だからもう借りられないの?だから今日は(眠る前に)絵本選べないね。でも、今度は朝になったら、また借りようね。」と一生懸命言って、潤んだ瞳でうんうんと頷いていました。

このところの私たちの行動に、これからの環境の変化を察しているらしいしゅんは、時々こうした言動をして私たちを驚かせます。自分が納得できる様に言葉に出してみて、その時の状況を受け入れようとするのです。つい先日も、朝ご飯を食べながら「今日、パパは新潟にお仕事に行くんだよ。」と言うと、「パパは、新潟が混んでいるか確認してくるの?混んでいるか確認したら、しゅんちゃんとママも新潟に行くの?」と聞いてきました。思わず顔を見合わせた私たちは、「大丈夫よ。今度は3人で行くからね。」と答えました。単身で行くか家族全員で行くかという話は、私たちだけで話し合っていたつもりでしたが、ちゃんと聞いて小さな胸を痛めていたのかもしれないなと思います。これから転居に伴うバタバタした日々が始まりますが、その都度しゅんにもきちんとわかる言葉で説明をして、一緒にこの転勤を乗り越えたいと思います。


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